ebird golfweb

主にライターとして活動する児山和弘のゴルフ情報サイトです

*

本質的な「問い」はあるのか?

      2015/01/26

本質的な「問い」はあるのか?

2014 11 23 10 05 13

下記のサイトに次のような文章がありました。

ほとんどの人は「○○とは何か」といった抽象的な問いは、経営には関係がないと思っている。むしろ、「どうすればうまくいくか」という即効性のあるノウハウを求めている。実際、「これさえやれば誰でもすぐに成功しますよ」といわんばかりの本は星の数以上に溢れている。

これは、以前から私がゴルフ業界で感じていたことです。

例えば、このクラブを使えば飛距離が伸びる。この動きを直せばスライスボールが治せる、といった話は山ほどありますが、なぜより飛距離を伸ばしたいのか、なぜスライスボールを治したいのかという問いが不足しているのではないかと。

メーカーや小売店であれば、クラブをいかに売るか。
ゴルフレッスンであれば、いかにゴルファーを上達させるかに注力します。

だからこそ、クラブのテクノロジーや新しいレッスンメソッドなどが生まれてくるわけですが、その結果、得られるもの。例えば、飛距離アップであったり、そのクラブを持つ所有感であったり、スコアアップであったり、そうしたものをなぜ得なければいけないのか。それを説明できる人が、サービスの供給者側にいないように思うのです。

ゴルフのスコアが良くなる、飛距離が伸びる。ナイスショットが増える。
それらのことが、高額なお金を払い、貴重な時間を費やして得られる対価として果たして見合っているのか。そこまでして、ゴルファーが飛距離アップや上達を希求するのはなぜなのか。
私はいつも考えます。

その本質的な問いがなく、ベネフィットだけを強調することに私は警戒します。
市場がすでにあるものとして考えることに同調できないでいます。

ゴルファーはなぜ上達したいのか、飛ばしたいのか。
多くの犠牲を払うに足るゴルフの魅力とはなんなのか。
もとより、ゴルファーは本当にその魅力に触れているのだろうか。

ゴルフに魅了される心根とはどんなものなのか。
ゴルフが上手いとはどういうことなのか。そこにどんな価値があるのか。

道具によって飛距離が伸びたり、ボールが曲がらなくなったりすることが本当に良いことなのか?
それがゴルフの本質に近づけるのか。

私にとって、ゴルフの仕事をすることはそれらについて考えることでもあります。

 - ゴルフ界の話