飛ばし屋ブランド、Grandista(グランディスタ)登場!
2020/07/06
飛ばしのスペシャリストがクラブ開発
飛ばし屋本舗などでおなじみの吉田一尊プロ(※吉田一誉プロ。先日、漢字を変えられたそうです)が、ご自身の理想を追求して制作したブランド、Grandista(グランディスタ)がいよいよ本格展開。
その第一弾のドライバー「RS-001」が発売になります。
私は機会があって、発売前に打たせていただいたんですが、基礎的な性能が高くて、非常に楽しみにしていました。
それまで使用していたドライバーに、「もう少しこうなっていれば。。」という不満を感じていたという吉田プロが、自分が満足して使えるクラブを、ということで時間をかけて開発。
「Grandista」は、吉田プロがこれまで培ってきた経験を踏まえて、誰もが飛ばし屋になれるクラブになったと言います。実際に打ってみると、その名に違わぬ高機能です。
飛ばしの黄金比を追求
まず、プロが作っただけあって、すごく形状がいいですね。
構えた時の顔はスッキリとしていて、いかにも弾道を操れそう。
ヘッド後方の形状も品があって、落ち着いた印象です。
このあたりにややボリュームがあるのは、飛ばし屋プロならではで、強い弾道になりそうなイメージが湧きます。
このクラブは、構造もかなり凝っていて、フェースは大同特殊鋼の「DAT55G」。かつての高反発フェースでも採用されてた素材です。強度が強いので薄肉にできます。クラブのフェース素材に多く使われていますが、気をつけないとすぐに高反発になってしまう素材です。
クラウン部はカーボン素材でより低重心に。
ソール後方は、マフラーのように伸びたロールバーがソール部分の剛性を高めています。ウェイトを挿入できるので、軽いヘッド重量で長尺にしたり、その逆も可能です。
飛ばしの黄金比を追求
「グランディスタ」は、重心位置にも相当こだわったらしく、ソールにヘッドスペックが記載されています。
重心距離 41.0mm
重心深度 40.0mm
重心高 35.0mm
重心角 22度
フェース角 0度
ヘッド体積 460cc
CT値 257
これを見ると、ヘッドのコンセプトがわかってきますね。
CT値は規制値ギリギリ。
重心距離と重心深度は長めで、飛距離とやさしさを意識しつつ、バランスと操作性を加味。
重心高は微妙に低め。スピン量を減らしたい意図がうかがえます。
重心角は割とあって、つかまりの良いヘッドです。これは長尺に対応しやすいかも。
セッティングがキモ
どのクラブにも言えることですが、あとはシャフト選びと、ヘッドのスペックをどうするかがポイントです。ヘッドの性能がいいので、なおさらですね。
私が打ったシャフトは、「TOURSTICK」だったのですが、手元よりの剛性感と先端のしなりの動きの速さがいまいち馴染めず、打ち出しがバラけやすく、スピン量もあまり安定しませんでした。長尺仕様だったのも影響したかもしれません。ボール初速はかなり早かったんですが。ある程度、リストが強いゴルファーに向いてるんじゃないかと思われます。
打った時の感触も非常に良くて、ヘッドの剛性感も感じて、ボールの食いつきと相まって気持よく打てます。打音も心地よい金属音で、言われないとカーボンクラウンは気づかないレベルです。
やや少なめのロフト角で、フジクラ「SPEEDER」か、三菱レイヨン「FUBUKI J」あたりを試してみたいところです。ポテンシャルが高いので、色々と妄想できそう。
地クラブのほうが、丁寧に作られてるというか、品質がいいものが多いですね。
吉田さんはもともとのクラブメーカーではないだけに、こだわってマジメなものづくりをされてると思います。
プロコーチの作ったクラブ、市場に出るのが楽しみです。