クラブパスが悪いとど真ん中に当たってもミスになる。
2020/07/06
『EVEN』誌の試打取材にて、弾道解析機「GCクワッド」でデータを計測していただいたのですが、「(アマチュアで)これだけクラブパスが安定している人も珍しい」と言われ、気分を良くしております(´ω`)
クラブパスとはクラブの軌道です。
アウトサイドインとかインサイドアウトと呼ばれてるやつですね。
マイクラブとは重さもシャフトの硬さも重心特性もフェースアングルもだいぶ違いましたが、それでも打ててしまうのがギアライターです。クラブパスが良いと、合ってないスペックであってもだいたい打ててしまいます。少しは調節しますし、どうも苦手な特性のクラブもあるにはあります。このときはたまたま上手くいきました。
大本研太郎コーチはスイングプレーン反対派で、「スイングプレーンなんてない」と言われています。この話はまた別の機会に。というわけで、クラブの通り道を意識したことはないのですが、練習を重ねると自然とクラブパスは良くなってきました。
クラブパスが良いと打点が少々ブレても大きなミスにはなりにくい。調子悪くてもわりとなんとかなるし、クラブのスペックがコロコロ変わってもそれほど苦になりません。
逆にクラブパスが悪いと、フェースのど真ん中で打ったとしても大きなミスになったり、カス当たりで飛ばなかったりします。クラブの合う合わないも顕著に出でます。
先日、「いつもいつも宣伝や売り文句に踊らされてクラブを買うが、宣伝のような結果にならない。詐欺じゃないのか」という年配の方のSNS投稿を目にして胸が痛みましたが。
失礼ながらどんなにいいクラブでも、クラブパスが悪いと好ましい結果は出ない。ストラディバリウスがあっても誰もが良い音色で弾けるわけではないんです。
現代は悪いクラブパスでもそこそこの結果になるようなクラブも少なくないですが、限界もあるし、悪いスイングを助長するおそれもあります。
これを言っちゃあおしめえよという気もしますが、自分の腕を棚に上げて、あまりにクラブを悪く言う人が多い。雑誌などで評価しているプロや有識者すら悪くいう人がいて、ちょっと待てと義憤に駆られることもあります。
ストラディバリウスを「なんだか古臭い」と思うのも、A5ランクの牛肉を「なんだか脂が多い」と思うのも個人の自由ですが、いいものは厳然としていいものなのです。
どうしたらクラブパスが良くなるのかですが、やはりお近くのプロやインストラクターに相談してみるのが良さそうです。
問題のクラブ選びですが、クラブパスが良くなるまではタイミングが取りやすかったり、自然とパスが良くなるような観点から選ぶといいかなと。クラブ選び、特にシャフトでクラブ軌道が良くなるようにすることもある程度は可能です。ヘッドスピードが速いからとか、フックがきついからとかで選ばないほうがいいんじゃないかと。
クラブパスが良くなってくると、そこではじめて弾道を適正にするクラブ選びが有効になると思います。写真の一枚目はバックスピン量が多く、飛距離を出すにはもう少し低スピンにしたい。このへんは合ってないクラブを使っている弊害だと思います。微妙に打点のブレも大きいです。
もっとこのあたりを強調するべきだと個人的には思います。
どうしても枝葉の話ばかりになりがちなんですよね。