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超シャットフェースに驚いた話

      2020/07/06

現在発売中の『Golf Style』に、2012年全米アマの出場選手のクラブとスイングが掲載されています。 とても詳細かつ充実した内容で、読み応え十分です。日本からは松山英樹選手が出場しましたが、あまり振るわず。マスターズローアマであり、世界でも屈指のアマチュアゴルファーである松山くんでも簡単に成績が出せないのが、アメリカのアマチュアゴルフの奥深さですね。

スイングを見て驚いたことがひとつ。 ほとんどすべての選手が、トップオブスイングでのフェース面の向きが超シャット! いわゆるクローズフェース、閉じた状態になっています。程度の差こそあれ、オープン気味の選手は一人もおらず、フェースが真上を向くような超シャットフェースの選手から、60度以上上を向いている、わりかしシャットの選手が大半でした。 ちなみに、超シャットフェースの選手はピン、わりかしシャットの選手はタイトリスト「910 D3」を使用しているケースが多かったです。現代の大型ヘッドのドライバーは、フェースが開いてしまうとインパクトまでに戻してくるのは難しくなるので、閉じ気味閉じ気味にフェースを使うのが主流になってきているということだと思います。

この話を、仕事でご一緒させていただいた著名プロコーチにご意見を伺っていました。 その方の見解では、力のないジュニアの時代では大型ヘッドでゴルフをはじめると、どうしてもシャット気味のフェース使いになる。しかし、それではアイアンのスイングとの整合性がとれなくなるので、大人になるに従ってスイングをアジャストする必要があるだろうということでした。

ちなみに、ダスティン・ジョンソンのように、フェース超シャットでも整合性をとって活躍するプロもいて、彼らにはパワーに裏打ちされたそれ用の工夫があるようです。現場で活躍されている専門性の高い話が聞けて楽しかったです。 というわけで、『Golf Style』面白いかもです。最新のスイングやクラブのトレンドをチェックしたいと思います。

https://www.golfstyle.co.jp/

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