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テーラーメイド NEW「グローレ」&「SLDR」シリーズ 相次いで発売!

      2020/07/06

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二代目 GLOIRE登場!

テーラーメイドの新製品発表会に行ってきました。
今回は、すでにドライバーが9月に発売され、初動が「R1」の3倍近いヒット作になっているという「SLDR」のフェアウェイウッドとユーティリティーが発表。

さらに新アイアンのSpeed Blade(スピードブレード)もデビューしました。こちらはプロにも使用者が多い「ロケットブレイズ」アイアンの後継モデルになるようです。「ロケットブレイズ」は、日本でもジャンボ尾崎さんも使用するなど、なかなかのヒット作になったようですね。

さらに、テーラーメイドの日本限定ブランド「グローレの二年ぶりのフルモデルチェンジ。
「グローレ」は、プレミアム層獲得のため鳴り物入りで投入され、市場シェアを大きく獲得したブランド。女子プロゴルファーの使用率もNo.1で、性能が高く評価されており、その次回作ということで、当然かなり注目されます。

ちなみに、ダンロップ「ゼクシオ」の発表会の次の日にテーラーメイドの新製品発表会。大手メーカーによる連日のビッグプロダクト発表になりました。

 

新グローレは、大胆にイメージチェンジ!

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「グローレ」は、デザインの印象もかなり変わりました。
この写真は、新しいアイアン。撮影の加減で色が赤っぽくなってしまいましたが、高級感は伝わるのではないでしょうか?

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カタログの写真は、こんなかんじでシルバーですね。

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「グローレ」アイアンで、興味を惹かれたのは、純正ウェッジの充実。
ニッケルコバルト合金製の「EFフェース」を採用し、強烈にスピンがかかるといいます。
※EFフェースは、「エレクトリックフォーミング」の略

これで思い出したのが、10数年前にあった、ピュアスピン(PURE SPIN)のダイアモンドフェースウェッジ。粗いフェース面のウェッジで、恐ろしくスピンがかかったモデルです。ボールはボロボロになりましたがw

今回のこのフェース面は、現代のテーラーメイドのテクノロジーで、ボールに傷つかず、強烈スピンがかかるのではないかとがぜん期待しました。弾道解析器「GC2」で詳細なバックスピン量のデータを計測したいところです。

 

SLDRもラインナップ追加!

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アイアンといえば、「ロケットブレイズ」の後継モデルSpeed Blade(スピードブレード)も11月8日に発売になります。「ロケットブレイズ」は3モデル出ていましたが、今回はとりあえず1機種ですね。

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ソールに入ったこの溝、”スピードポケット”が、今回も健在。より幅広になっているようです。
この溝のおかげで飛距離が伸びて、しかも飛距離の誤差が少なくなるとのこと。

実際に打って見ましたが、溝の効果のせいか感触も心地よく感じられました。
計測器での飛距離はなかなかのものでした。実測してみたいですね。

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溝は、アイアンだけでなく他のクラブにも備わっています。
「SLDR」は、好評のドライバーに加えて、フェアウェイウッドとユーティリティーが追加。

ウェイトが可変する弾道調整機能はついていませんが、おなじみのネックでの調整機能は健在。FWには、フジクラの新シャフト「Motore Speeder(モトーレ スピーダー)」と、同じくグラファイトデザインの新シャフト「TOUR AD MT」がカスタムシャフトとしてラインナップ。重量感のあるシャフトが選択できます。FWのシャフトが軽すぎるゴルファーは多いのです。

新生「モトーレスピーダー」シャフトに関しては、先日の記事も是非どうぞ。

【フジクラ、新生スピーダー発売!】
https://ebird.me/golfweb/2013/09/08/newspeedershaft/

カテゴリー別、グローレの特徴

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「グローレ」は、FWとユーティリティーも非常に評判の良かったクラブですが、今回もデザインを大きく変えながらラインナップ。今回の「グローレ」のデザインは、より落ち着いた雰囲気でカッコいいですね。大人の道具としての風格が出ていると思います。

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FWには、タングステンウェイトが2ケ装備。
もちろん、FWとユーティリティーにも”スピードポケット”が、装備されています。「RBZ」のものと違い、浅くなり、やや幅広に感じます。貫通してからふさいである、アダムスのUTと同様の構造ですね。

このソールのデザイン、ちょっとスライムっぽいなと感じましたw

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再注目のドライバーは、「グローレリザーブ」同様のカーボン系素材がフェースに採用されていました。
グローレリザーブは、以前の記事でも紹介したように ,70層ものグラファイト・コンポジットプリプレグを採用。チタンに変わる素材として、私自身も大いに注目しました。

このフェースにするメリットは、スイートエリアの拡大。
「グローレ リザーブ」は非常に曲がりにくいドライバーで驚いた記憶があります。

新しい「グローレ」ドライバーを少し打ってみたのですが、「リザーブ」と同じようにかなりミスに強いようです。ボールのつかまりや高さはシャフトや弾道調整機能で変更可能です。

高音の金属音が特徴の「ゼクシオ」と比べると、低く軟らかい音がしますが、こちらを好むゴルファーも存在するのではないでしょうか? カーボンに嫌なイメージを持っているゴルファーにも問題なく使用できる感触になっていると思います。

 

発表会から感じるマーケティングの変化

発表会を見て、私が感じた点は2つ。

  1. ソールの溝、”スピードポケット”のアピール
  2. マーケティングの変化

 

ひとつめは、ソールの溝、”スピードポケット”のアピールです。
実際に、ドライバー以外のフェアウェイウッド、ユーティリティー、アイアンに、”スピードポケット”が形を微妙に変えながら装備されています。

テーラーメイドでは、このテクノロジーに相当の自信があるようで、アイアンが「キャビティバック」になったとき以来の革新性があると評されていました。ドライバー以外のどのモデルにも装備されていることがその現れですね。商品説明でも何度も何度もこの”スピードポケット”の効果について語られていて、今まで以上に、この溝構造に興味を感じました。

ふたつめに感じたのは、「グローレ」のプロモーションの変化。
初代のときは、年配のモデルさんが飛ばしているイメージ映像がCMで流れたように、「グローレ」は日本人ゴルファーに多い、シニア層をターゲットに生まれたブランドです。

そこのターゲット層の部分は変わっていないのですが、二代目グローレの映像に出てきたのは、諸見里しのぶプロをはじめとする女子プロゴルファーたち。彼女たち自身が、試合で初代グローレを使ったことで、このブランドが大きく認知されたと言えるわけですが、二代目グローレでは、彼女たちのコメントが大きく全面に出ていました。

つまり、そのプロモーションはグローバルモデル同様に、プロからのトップダウンでイメージ作りが行われていました。グローバルモデルとこのグローレの対象ゴルファーは異なるはずですが、この変化はとても興味深かったです。やはりこのゴルフ業界でのツアープロの存在感は格別です。

現在、トーナメントへの投入が行われていますが、プロの使用率が初代同様高ければ、二代目の成功はかたいでしょう。

前述の”スピードポケット”も、ドライバーのカーボン系フェース素材も、革新を目指して、常に新しいものを生み出すという同社の強いこだわりを感じる製品です。その辺は、「変わらないこと」を成功要因としてあげられていた「ゼクシオ」と好対照。

私、個人の好みとしては、変わり続ける方が好きですが、「変わらないこと」の魅力も理解しているつもりです。
いずれにせよ、こうしたしっかりとしたブランド構築が、メーカーの財産になるのだなあと感じました。どのモデルも、これから試してみたいところです。いくつかは、僕の週刊GD連載にも登場すると思います。お楽しみに。

 

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