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石川遼、松山英樹が起爆剤に?! 三井住友VISA太平洋マスターズのギャラリー数

      2020/07/06

遼くんがいても増えなかったギャラリー数

太平洋クラブ御殿場コース 撮影はカメラマンの中野義昌さんによるものです。

先日書いた記事、「5日間でギャラリー数1万人以下! 日本オープン 2013」で、今年の日本オープンの観客数の少なさについて書きました。

一応、おさらいするとこんな感じです。

日本オープン2013 ギャラリー数

1日目 1,586人
2日目 1,874人
3日目 3,282人
4日目(雨天サスペンデッド) 1,430人
5日目(順延日) 967人

日本オープンは文字通り、日本一のゴルファーを決める大会。
1988年の日本オープンで、ジャンボ尾崎プロが70cmのウイニングパットを2度仕切りなおしたエピソードはあまりにも有名ですが、かつてはAONをはじめ名だたるゴルファーがこのタイトルを必死に目指したわけです。

今年の日本オープンのギャラリー数の少なさの原因として、石川遼、松山英樹両選手の不在をあげる方が非常に多かったので、遼くんが参戦している「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦 2013」のギャラリーが気になっていましたが、結果はこんな感じです。

HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP in 霞ヶ浦 2013

1日目 850人
2日目 1,761人
3日目 3,868人
4日目 3,168人

こうしてみると、あまり変わらないんですよね。。むしろ少ないくらい。
ということは、遼・松山の不在が原因という説自体の根拠が揺らいできます。
一部のスター選手がいる、いないも重要ですが、もっと根本的な問題があるのではと考えざるをえません。

 

遼・松山が揃い踏みした住友VISA太平洋マスターズでは?

先週行われた国内でも屈指の人気トーナメント、「三井住友VISA太平洋マスターズ 2013」では、石川遼、松山英樹の二大スターが日本のトーナメントで登場しました。

静岡県御殿場市の太平洋クラブ御殿場コースで行われた、住友VISAのギャラリー数はこちら。

三井住友VISA太平洋マスターズ 2013

1日目 2,719人
2日目 1,544人
3日目 6,080人
4日目 7,001人

雨の2日目には少し落ちましたが、例年に比べても多くのギャラリーが訪れています。遼くんが優勝した昨年の最終日は、4,455人です。これだけ見れば、今年、世界で活躍した松山くんの人気が向上したとも言えます。

また、3日目4日目は非常に好天で、富士山が綺麗に見えていました。天候に左右される側面はたしかにありそうですね。

 

ギャラリー数のもつ意味とは?

トーナメントのギャラリー数は、そのツアーの人気を計る重要指標。そんなこともあって、ここ最近のギャラリー減に危機感を抱いていましたが、プロゴルファーのタケ小山さんが、Facebook上で下記のような発言をされていました。以下引用。

現行の試合構築に入場者数の増減が何をもたらすのか?明確でない状況での論評が無意味だと言うことである。入場者の増減でプロ生活が危ぶまれるプロシステムの日本ツアーなら入場者数は生命線。しかし現行のシステムは一社スポンサードが大きなお金を支払い、入場者数における入場料収入は、賞金へのエフェクトは無いのが現状だ。

 

つまり、トーナメントの構造が、イベントとしてギャラリー数を増やしていこうという健全なベクトルに向いていないという指摘です。

実際に現場に行ってみると、ゴルフファンの熱心さや知識の豊富さに驚くことが多いです。彼らのトーナメントへの関心は高いです。ゴルフが好きな方は大勢いるわけで、ゴルフファンとプロトーナメントをより結びつける施策が必要だと感じますね。

石川遼、松山英樹の両雄が出場しない、ツアーの残りの試合でのギャラリー数も引き続きウォッチしたいと思ってます。

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