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ナイキ新ブランド「VAPOR」始動!

      2020/07/06

VAPOR(ヴェイパー)登場!

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ナイキの新しいブランド「VAPOR」がいよいよローンチ。
新製品発表会と、メディア向けの試打ラウンドに行ってきました。

なんといってもロゴがカッコいい。
このへんはグローバルスポーツブランドの強みだと感じます。
あえて放言してしまえば、ドメスティックなブランドではなかなかこの雰囲気は出せないです。

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脚光を浴びたのはマキロイが使用する2番アイアン「MM PROTO」。
”MM”とはモダンマッスルのこと。
7月から使用を開始したといいますが、今季におけるマキロイの怒涛の強さによって、このアイアンも注目されました。

ナイキのECサイトにて、この「MM PROTO」アイアンを40セット限定で販売したところ26秒で完売したとか。こういう話題作りはさすがですね。9月末からはこの「VAPOR」をマキロイを始めとするナイキアスリートも使用しているようです。

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気になるのはやはりこの差し色となっている緑がかったイエローですね。
95年「AIR MAX」のリスペクトカラーということで、ナイキらしい尖ったこの色、「ボルトイエロー」をゴルフプロダクトにも採用したとのことです。
正直、テクノロジーやブランドイメージよりも、この「ボルトイエロー」が評価されるかが、「VAPOR」成功の鍵になりそうです。

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ナイキおなじみのレジンボールにも「ボルトイエロー」を採用。
こちらの発売は3月くらいになってしまうかもとのこと。

コースでの試打評価へ

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まずはレンジで試打。
いきなり最上級モデルの「ヴェイパー プロアイアン」を。

構えた時の見た目はほぼマッスルと変わらず。
ヘッドも小ぶりで非常にシャープな印象です。

こんなの打てないなと思いきや、意外にこれが打てる。
この手のプロユーズのアイアンは、重心距離が短く挙動が敏感であるのが特徴。

しかし、このモデルは重心をセンターに寄せているためか、ヘッドの動きがやや緩やか。上級者以外でも十分扱えそうな雰囲気でした。

この重心位置の設定はタイガーのリクエストによるものだとか。
これ以前は、マッスルバックアイアンのトゥにタングステンを埋め込んで、重心をセンター寄りに持ってきていたということです。

重心距離の短いアイアンで他の選手には真似の出来ないクリエイティブなショットを放つタイガーが、自身のアイアンの重心位置に不満を持っているというのは意外でしたが、結局、重心距離が非常に長くなったドライバーとのマッチングもあるのではないかと思います。

一時期のタイガーは、大型ヘッドのドライバーへの対応に苦戦して、右プッシュを連発していました。
大型ヘッドのウッドと整合性を取る作業はどこかで必要なのだろうと。

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こちらは「ヴェイパー プロ コンボアイアン」。
ロングアイアンのキャビティ部にはレジン素材を入れて、周辺に重量を配置し、打音も軽減しているとか。

ただちょっと難し目ですね。
普通のハーフキャビティという感じです。このモデルが一番の主力になりそうですが、最近のトレンドから言えば、もう少しミスへの許容範囲が欲しいところ。

ナイキのアイアン全てに言えることですが、しっかりとバウンス角がついていて、ソールをしっかりと使っていきたい感じです。自分で使うなら「ヴェイパー プロ」でダウンブローに打っていきたいですね。

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ウッド類はこんな感じです。
銀色が薗田峻輔プロも使用している「SPEED」ドライバー。黒い方は「PRO」ドライバーです。

どちらも非常にいい感じ。
特に打感・打音が前作「コバート」に比べて、心地よく感じます。この辺りは、キャビティバックの構造に秘密がありそう。「VAPOR」はより奥行きのある感じになっていて、打音はより反響するようにできているのではないかと思います。

「SPEED」ドライバーは、丸型ヘッドで今風のミスに強い感じですが、なかなかの低スピン。曲がりを抑制して飛距離も結構狙えそうな感じです。「PRO」も前作の「コバートツアー」よりだいぶまろやかになりました。

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注目作はこの「FLEX」ドライバー。
ウェイトを入れ替えて、重心深度を調整可能です。
もっともフェース上の重心からの重心深度は、MID 31.6mm → LOW 29.2mmということで、いずれにせよなかなかの浅重心です。

キャビティバック部分はレジン素材を使っていて、そのためかなんとも言えないやわらかな質感の打感と「グシャッ」とプロのような打音になります。レジン素材は浅めの重心位置にも一役買っているかも。

この感触は、上級者っぽくてなかなかやみつきになりそうな感じ。
飛距離は相当出ていて、強い弾道で飛ばせます。他のドライバーと比べてもかなり飛んでる印象です
ロフト角は調整機能も使えるので、打ち出し角を確保するシャフトの選定がポイントになりそうです。

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試打ラウンドということで、カートは全て「VAPOR」。
この見た目、なかなか圧巻です。

COOLでカッコいいと思いますが、問題はコンサバティブなゴルファーにこのカラーが受け入れられるのか?
ゴルファーは性能の善し悪しよりも、ブランドイメージを購入の際に重視することが多いのです。

ウッド、アイアンとも性能はかなり良いと思います。
特にドライバーは、三機種全ていい。上達志向のゴルファーなら違いのわかる仕上がりになっています。

あと、UTが特に良かったですね。
秀逸の出来です。
ミスに強く、特に下目の打点に寛容なので、安心感があります。弾道が強く、見た目にも安心感があって、悪いライにもまずまず適応してくれます。今すぐにでもバッグに入れたい感じでした。
ウッド類もいい感じなので、あえて最上級「FLEX」を使いたいところ。なんとなくアスリートマインドが刺激されますね。アスリートでもなんでもないんですけど。

こういうクラブを打ってみて評価できるようだと、なかなか成熟したマーケットだと言えそうですが、黒ヘッドと銀ソールに馴染んだゴルファーには取っつき悪い感じはたしかにあります。

実際に打ってみて、判断すると、今季の他のクラブと比べても優位性があるモデルとわかるはず。というわけで、販路というか販売店の扱い方も鍵になりそうですね。

※追記

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写真の画質があまり良くなかったので、もう少しマシな写真を追加します。
このモデルは、「ヴェイパースピード」ドライバー。
昨年終盤では薗田峻輔プロが使用していました。

ミスに強く、安定して飛ばせるモデルです。
自分で使うなら、安定の「SPEED」か、飛びの「FLEX」かというところですね。
2015年の新作の中では、かなり完成度が高いと思います。

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