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石川遼、アメリカで奮闘!

      2020/07/06

Amazon.co.jp:_石川遼_2014カレンダー__-__本

今季の石川遼プロは、プロ入り後、もっとも苦闘したと言えそうです。

特に前半戦は、ショットは荒れるし、パットは入らないし。そして石川プロらしくない、結果を諦めてしまってプレーを投げてしまうようなシーンが頻発しました。
それを非難するのは簡単ですが、思い通りにならないプレーが続き、予選落ちを繰り返していたわけで、本人も相当つらかったろうと思います。

どうしても、それと比較してしまうのが、同い年の松山英樹プロの活躍。
今季プロデビューだというのに、国内ツアーでは2位以下を大きく離しての賞金ランク一位。世界のメジャーでも連続トップテン入りするなど、過去の歴代日本人選手でも成し得なかった圧倒的な成績 で、あっさりと来季のPGAツアーのシードを獲得。

一方、石川プロは、本来出場資格がないにもかかわらず、主催者推薦で全米プロに出場。本人の心情は察するにあまりありますが、このあたりから彼のプレーが少し変わってきました。
とにかく、ひたむき。そして一打一打ていねい。パットの調子はいまひとつなものの、結果を受け入れて、精神的にも落ち着いたと思われる、静かな雰囲気が漂ってきました。

その結果が、WEB.comツアー入れ替え戦での 連続トップテン入り。
水際で、来季の出場権を決めました。

松山くんが凄すぎて、どうしても不調、あるいは力不足に見えるところはありますが、出場権をキープ出来たのは、彼の能力の高さを示していると思います。
パワーと天才的なビジネスゾーンの長さで、現在向かうところ敵なしの松山くんですが、遼くんの繊細な感性とピンチに強いメンタリティは、松山くんにもない天才的な資質。今季はそれがいい方向に出ませんでしたが、フル参戦に馴れた来季は、もっと活躍をしてくれるはずです。

アメリカPGAツアーは、今季から10月開幕に早まります。
遼くんも松山くんもそれに合わせて調整。国内のトーナメントは、日本オープンをはじめ、欠場するとのことです。ナショナルオープンに出ないのは残念ですが、仕方ないですね。

サッカーがそうであるように、レベルの高い海外で成功する選手が現れると、後進も続々と続くはずです。現に女子ツアーでは、藍ちゃん登場のあとに有力選手のアメリカ挑戦が続いています。

トップレベルで日本の選手が活躍することが、日本のゴルフにとって好影響をもたらすはず。その意味でも、石川、松山両選手には2013−2014年シーズンも頑張って欲しいですね。

 

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