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8代目ゼクシオ、「XXIO8」発表!

      2020/07/06

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ゼクシオエイト登場!

今年は、2年ごとの「ゼクシオ」モデルチェンジの年。
今回でなんと8代目のゼクシオ。というわけで商品発表会に行ってきました。

8代目ゼクシオは、その名も「XXIO 8(エイト)」
12月7日発売です。

ゼクシオは、過去13年間、国内で圧倒的な販売実績を持つモンスターブランド。
最近は海外での販売も増え、2割が海外での販売ということです。
長年、ゴルファーの心を掴んで離さないゼクシオの新製品だけに、業界内の注目度も非常に高いです。

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発表会では、看板契約プロの中嶋常幸プロと横峯さくらプロが登場し、ゼクシオの魅力について語られました。
中嶋プロは、「横浜のみなとみらいにとまっている、イタリアのスーパーカーを眺めているような」、まるで工芸品のようなデザインを評されてました。詩人ですねえ。

お二人ともこれまで試合でゼクシオを愛用されてきた選手。
さくらプロは、ツアープロとしては珍しく、シャフトも純正品を採用されています。

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僕はこういう分解部品見るのが好きなのです。
最近、主流となっているカップフェース構造ですが、フェース面をより広く薄く(と言ってもルール内程度に)作られているのが、形状から伺いしれます。

各モデルの印象

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顔も相変わらず、きれいないい顔です。
人によっては、ちょっとフックフェースが強く感じるかもしれません。
上記のカップフェースを彷彿するように、フェースの上部部分の塗装がなく、フェース面が広く見える工夫があるとのこと。

試打されている人を見た感じでは、打音も好印象です。
ゼクシオならではの澄んだ高音がします。
前のモデルより、少し高めの音になっているかもしれません。結果、より弾き感を強く感じます。

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アイアンは、フェース下部のスイートエリアを拡大し、下目に当たるミスに強くなっているとか。
さくらちゃんもそんなことを言われてた気がします。

さて、性能面の話は、これから色々出てくると思うのですが、1点だけ。
<スイング慣性モーメント>という考え方で、クラブを重くしても振りやすくするクラブ開発を行ったということで、特にグリップ重量が10g軽量になっています。ここはちょっとひっかかるところ。以前、All Aboutに書いたのですが、手元より遠い場所が重くなると、道具は操作しにくくなるためです。

もちろんそこはゼクシオなので、そのへんの振った感触をどうクリアしているのか、興味深いところです。

<参考サイト>

圧倒的ブランド力を誇るゼクシオのマーケティングとは?

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個人的に印象に残ったのは、「ゼクシオ」のマーケティングの見事さでした。
ダンロップさんでは、ここまでゼクシオがゴルファーに支持された理由が4つあると分析されていました(カッコ内は私の考える補足)。

  1. 二年に一回のモデルチェンジ(陳腐化しづらい)
  2. 実際にユーザーと接する販売スタイル(ネットショップでの安売り牽制)
  3. プロモーション(メディア露出だけでなく、プロが試合で使用)
  4. 変わらないこと(価格も含め、大きく変わらない安心感。品質への信頼感)

これは、ブランドをいかに大切にしているかということ。
ゼクシオの販売実績を語るとき、いつもそのブランド力が語られるのですが、ブランディングの維持はそれまでの不断の取り組みによって行われているのだと感じました。

ドメスティックな市場で戦う国内メーカーは、今後さらに厳しい状況になると予測されます。その生き残りのキーワードが、高付加価値。低価格路線でない販売戦略が必要です。ゼクシオは、その事にもっとも意識的なメーカーだと感じました。

競合メーカーは、このブランド力に対向するのは、もはや難しいので、同価格帯で勝負できる別の付加価値が必要になります。高くても強烈に欲しくなるようなクラブ。意外とユーザーの側でも待望しているのではないかと感じます。

 - ゴルフクラブ, マーケティング