世界No.1のゴルフコーチは誰だ? 〜2012-2013ベストインストラクターランキング〜
2020/07/06
アメリカの『ゴルフダイジェスト』誌に、「2012-2013ベストインストラクターランキング」が掲載されていました。アメリカ国内で活動するゴルフのコーチ、インストラクター、レッスンプロたちの投票によって決まる、ゴルフのティーチングプロのランキングです。
こういうのガチンコでやるんですかね。
さすがアメリカです。
世界No.1ゴルフコーチを決めるランキング
第1位は、貫禄のブッチ・ハーモン。
グレッグ・ノーマンを世界最強に育て、プロ入り前後のタイガー・ウッズをコーチし、最年少マスターズ制覇をはじめ、そのプロとしてのスタートに大きく貢献しました。
私も初心者のころに多大な影響を受けましたが、タイガーとコーチ関係を解消してからは、タイガーの悪口(?)をあちこちで言ってるとかいう話もあって、現在は、なんとなく印象がよくありません。
しかし、フィル・ミケルソンやダスティン・ジョンソンなど、トッププレーヤーの顧客に事欠かないコーチでもあり、実績も素晴らしいわけで、まあ順当と言えそうです。自身もマスターズにも出てますし。
私の知り合いの知人で超お金持ちの方が、ブッチ・ハーモンがみっちりコーチしてくれる数ヶ月間プログラムというのに、日本からプライベートジェットで参加していたらしいです。たしか、数千万円かかったとか。ゴルフが上手くなったかというと、それは言わずもがなでしょう(笑)
ショーン・フォーリーの評価が上昇
第2位は、タイガー・ウッズの現コーチ、ショーン・フォーリー。
もともと著名なコーチのフォーリーですが、今年タイガーが賞金王になるなど、完全復活を遂げたこともあり、評価があがったようです。他にも今年、全米オープンを制したジャスティン・ローズをはじめ、ハンター・メイハン、リー・ウエストウッドなど、錚々たるメンバーのコーチを行っております。
左足荷重を強調し、体重移動を抑えたスイングは、日本でも有名になりました。
日本でお馴染みのあのコーチたちも
3位は、ジム・マクリーン。江連忠プロがアメリカで習った先生として、日本でおなじみ。彼もマスターズに出ています。
5位に、デビッド・レッドベターがランクイン。
レッドベターは、世界最高クラスのコーチとして有名ですが、ここ最近、教え子の活躍があまり無いこともあり、評価を下げているようです。ミシェル・ウィーのような優れた才能を活かしきれていない批判もありそうです。
かつての彼の教え子、ニック・プライスやニック・ファルド、アーニー・エルスらはやはり卓越したプレーヤーだったわけで、彼のコーチングが魔法のように選手を伸ばしたわけではないのかなと感じます。
10位にマーティン・ホール、13位にマイケル・ブリードとゴルフチャンネルでおなじみのコーチが続きます。この辺はTVの力か。12位がなんと、懐かしのボブ・トスキでした。まだティーチングされてるんですかね。
11位は、タイガーのかつてのコーチ、ハンク・ヘイニーでした。
彼もブッチ・ハーモン同様、タイガーと決別後にケチがついた印象があります。
パターのコーチとして知られている、日本でも人気のデイブ・ストックトンは、16位。
アニカ・ソレンスタムや宮里藍ちゃんをコーチしたことで知られ、メンタル面での指導が独特なピア・ニールソンは17位でした。
左足1軸打法の権威としてにわかに有名になった感のあるマック・オグラディは19位。アメリカでは、もともと有名だったんですかね。スタック&ティルトの二人は、ランク外のようでした。
ショートゲームの権威、デーブ・ペルツ博士は24位でした。
最初にも書きましたが、これ 全米のゴルフコーチの投票によって決められているんです。だから、納得感もあるし、ここに上位ランキングされていることに権威も生じるわけです。
さらに米誌『ゴルフダイジェスト』では、自分の住んでる「地域のNo.1 ゴルフコーチ」の紹介もありました。 ランキングに載るような著名プロは、高額なティーチングフィーがかかりますが、近所にも良いインストラクターがいるよ、というわけです。
これだけ面白い企画、日本でも出来ないかなあと思いますね。
PGAティーチングプロの資格のこととかを考えると、ちょっと微妙な問題になりそうですが、レッスンプロやインストラクターが、どういうコーチを評価しているか、とても興味があります。どこかの雑誌でやってほしいですね。
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