PING「i20」ドライバーをリシャフト Vol.2
2020/07/06
ピンのドライバー「i20」をリシャフトした話のつづきです。
リシャフト前提で購入したとはいえ、USモデルの純正シャフトの硬さには正直驚きました。
最近は、US物はむしろ硬くなり、日本物はゴルファーの高年齢化の影響もあってか、ドンドン軟らかくなっています。
日米のシャフトの硬さの差は大きく広がっているので、購入の際は注意です。
さて、日本シャフトの「Reggio fomula」。
このシャフト、とても評判が良い。実際にすごく売れてるんだとか。
80tと70tの高弾性カーボンシートを採用しながら、定価が35,700円とかなり抑えられているのも人気の要因のようです。
マーク金井さんに、「Sはかなり軟らかい。Xにするとちょうどいい弾き感が出てくる」と教えていただいたこともあり、シャフトはXを選択。
重量は、60g台のTYPE65と、70g台のTYPE75で迷いましたが、ヘッド重量の重い「i20」に装着する前提なのでTYPE65を選択。
リシャフト後のスペックはこんなかんじです。
「i20」ドライバー ロフト8.5度 日本シャフト Reggio Fomula TYPE65 Xフレックス
リアルロフト 8.6度
フェース角 -0.75度
ライ角 58度
シャフト長 45.125インチ (60度法)
総重量 323.7g
バランス D2.3
振動数 263cpm
ヘッド重量 202.1g
シャフト重量 66.6g(カット前70.2g)
グリップ重量 51.5g (Masdaスリックフィット)
リシャフト後に一番大きく変わったのはやはり硬さ。
純正シャフトのXが、振動数283cpmだったのに対して、リシャフト後は振動数263cpm。
263pmというのは、リシャフト用に市販されているシャフトの平均的なSフレックスくらいの硬さ。それにしてもUSAの純正は硬い。。
フェース角のオープン度合いをほんの少し小さくしています。
その分、ロフト角も気持ち大きめに。
長さも0.125インチとすこしだけ長くしてます。
このへんの微妙な設定は、「Studio CGA」の山崎さんによるところが大きいです。一番結果が出るであろうスペックで組み付けし、打ってみて最終的に微調整します。私自身は組んだあと、あんまりクラブをいじるのは好きではないのですが、やはり調整をすることは多くなります。
グリップは、マスダゴルフさんの「スリックフィット」にしました。
シャフトに合わせた青色をチョイス。
やや太めのところとグリップ感、そしてバックラインが強いのも気に入っています。
「Reggio fomula」は、先端は硬めで低スピンになりやすいシャフト。しかし、中間層から先端にかけては軟らかく、打ち出し角を確保してボールを捕まえようと挙動します。そのへんの感触がハマれば、ロースピンで中弾道の理想的な飛ばしの弾道になりそう。
はじめてコースで打ったのは、あるコンペでの始球式。
スモークボールがないので、普通の球で打てと言われ、打ったボールはなんと284ヤードも飛んでいました!(GPS計測)
つかまりづらくロースピンの「i20」のヘッドと、適度にボールをつかまえて、かつ打ち出し角を確保してくれる「Reggio fomula」はなかなかの好相性。クレイジー「TJ-80」のような強い弾き感はないですが、前へ前へ行こうとしてくれる強い球になります。
計測した限り、飛距離はかなり伸びてます。
ミスは、右に行く傾向。こすったようなボールでも意外と距離が出ていたりして、ちょっと怖い部分もあり。。
打ち出し角はどうしても低くなる傾向があるので、煽るようなスイングにならないように注意しています。もっとも煽って打ったら強烈に飛ぶクラブでもありますw ドラコン選手のようにボールを捕まえながらアッパーで打つと飛距離はすごいです。やりませんけど。。w
試打した結果を計測してみると、打ち出し角をある程度確保しながら、2000-2500回転くらいの飛ばしに理想的なスピン量になっていることが多くなりました。スピン量が1000回転増えると、飛距離は10-20ヤード簡単に落ちてしまいます。
今のところ、「i20」いい感じです。飛んでるし、安定感もまずまず。
ロフト9.5度を選択したら、もっと方向性は安定しそうですが、8.5度の飛びは大いに魅力的。
まだ3ラウンドくらいしかしてないので、これからもっと使いながら微調整するかどうか決めるつもりです。
※オマケの話。
プロフィールに書いている私のヘッドスピードは、ドライバーで48m/s。
飛ばし屋ぶってはいますが、普通に振るとユピテルの計測器で45-6m/sくらいです。
ユピテルのようなドップラー式の計測器は、「i20」のようなヘッドの大きなクラブだとヘッドスピードが遅めに出ることが多いのだそうです。
計測した感じでは、たしかに43-45m/sあたりをウロウロ。
ヘッドスピードが更に速いゴルファーは、もっと重くて硬いシャフトが合いそうです。
ユピテルで41-43m/sくらいなら、TYPE65のSフレックスあたりがマッチしそうです。